皆さん、今日で文月(ふみづき)が終わりますね。
文月は7月を和名で呼んだもの。
遠い昔に学校で学んだ気がします。
睦月・如月・弥生… 1月から12月まで暗記した記憶があります。
文月が終わると、今年も残り半分もないのだと実感します。
人生においては、時の感覚として「もう半分もない」と考えるのか、「まだ半分近くある」と考えるのか
どちらが良いのでしょうか。
仕事をしてると、ついつい達成していないことが気になってしまい、
「もう半分もない」と考えてしまう私です。
さて、風水は「時を味方につける」とよく話します。「時」を「天」と言い換えるときもあります。
その時、タイミングの答えを見つけるスケールの一つとなる暦。
私の場合は年単位、月単位、二十四節気単位、更には雑節や六曜などと徐々に小さく絞り込んでいきます。
その重要な節目、「月単位」の月の和名には、素敵な和人の心や感覚を感じることができます。
1月 睦月 むつき 家族・親族一同が仲睦まじく集い喜び合う月
2月 如月 きさらぎ 寒さのため着物を更に重ねることから、「衣更着」と言われる
3月 弥生 やよい 草木弥生月(くさきやおいつき)の略。弥は、ますますの意味
4月 卯月 うづき 卯の花が咲く頃。卯の花とは、ユキノシタ科落葉低木。
5月 皐月 さつき 稲の苗を植える月という意味の、「早苗月・さなえづき」の略
6月 水無月 みなづき 梅雨により天に「水がなくなる月」や、田に水を張る「水の月」などの意味
7月 文月 ふみづき 七夕行事にちなみ、短冊に詩歌などを書いたことに由来
8月 葉月 はづき 葉が散る頃。または稲穂が張る月「張り月」が転じたともいわれる
9月 長月 ながつき 夜が長くなり「夜長月 よながづき」が語源
10月 神無月 かんなづき 諸国の神様が出雲大社に集まり、神様がいなくなる月という意味
11月 霜月 しもつき 本格的な冬を迎えて、霜が降りるようになる頃という意味
12月 師走 しわす 年末の忙しさで、普段走らない師匠(僧侶)も走り回るという意味
日本書紀(710年)にも記載が残っている、これらの和風月名の他にも、
1月は、端月(たんげつ)・嘉月(かげつ)・初空月(はつそらづき)など
12か月で70以上の異称があるそうです。
いかがですか?
旧暦の季節感ではありますが、日本の暮らしは四季が密接に結びついていたのですね。
環境破壊が続き四季がなくなりつつある現代の日本の暮らしで、
せめて感覚として残したい言葉です。
日々の暮らしを豊かにするものです。